2008年09月27日

北風と太陽

ウチの店が入っているショッピングモールの警備員の話。

全部で7〜8人くらいいるんだろうか、ごく普通の気持ちのいい方たちばかりだ。若い二人を除いては・・・



挨拶は人の基本。

これは教育を行ってきたときから、ずっと信念として持っている。

僕が入っているショッピングモールでは、各テナントのどこも売上は厳しい様だ。あのイオングループですら上半期は大赤字だと聞くのだから・・・。

売上のことを考えてゆくのは当然だが、少なくとも同じ場所で商売をしている仲間同士は、いつも元気に挨拶を交わしたいものだ。しかし、この気持ちに水をさすのが警備員の若い二人。

愛想が無い、というレベルを超えて態度がとても失礼なのだ。

「おはよう」「お疲れ様」と声をかけても無言。顔は能面・・・彼らがいると朝から一気に不愉快になる。

他の人たちはどうなのだろうか・・・と様子を見ていると・・・彼らに挨拶をする人半分、無視する人半分・・・それも問題やろ!!

人が人と1日の初めに会ったら「おはよう」「こんにちは」との挨拶は当然過ぎる行為ではないのか!

自分の存在を認めてもらっていないという不満から、この若い警備員たちは心を閉ざしてしまったのかも知れない。仕事内容にも不満があるのだろう、顔にそれが書いてある。しかし、それはそれ。少なくともこちらが挨拶をしているんだ。知らん振りは許さない。

たまたま、あるブティックのオーナーと話していてその話題が上がった。結構他の人もそれは思っているようなのだが、僕が感じているほど腹が立っている様子ではない。それはなぜか・・・

彼らのことを「相手にしていない」ようなのだ。

そんなに気になるんなら管理事務所に言えばいい、直ぐにクビにして次のを入れてくれるから・・・ということだった・・・

それは違うよな。

管理事務所に言うくらいなら、自分で彼らに言ってやる。

ただ、その態度を黙認している警備室もどうなのだろうか・・・

そして、ある日警備室の責任者にそのことを話したのだ。

挨拶一つ出来ないスタッフがいること。そして、この時期だからこそ、お客さまに関わる我々全員が横の繋がりを深くして頑張ってゆかねばならない。その中でスタッフ同士挨拶が出来ないなんてありえない。彼らをきちんと教育しててくださいね、と。

あれから1ヶ月が経つが全く変わる様子がなかった。

もう我慢できん。彼らにとことん説教してやろうと思った。誰かがガツン!.と言わなきゃ分からないから。

上司との折り合いが悪いのかも知れない。警備員の中で一番の若手だから好き放題言われてくさっているのかも知れない。中の店舗のスタッフに人扱いされていないのが気に入らないのかも知れない。単調な仕事に飽き飽きしているのかも知れない・・・・

いろんな不満が積もっている様子は見ていて分かる・・・・

でも、このままではだめだ。

今日は彼らが担当の日だった。

仕事が終わってゴミステーションにゴミを捨てに行った。相変わらず無愛想だ・・・

帰り・・・

けんと「君らはいくつ?」

警備員「・・・25です・・・」

けんと「いつも何時までやってんの?」

警備員「10時までです」

けんと「腹へるだろ」

警備員「・・・・まあ・・・・」

けんと「終わったらこれ食えば」

たまたま今日、常連さんからいただいたサンドイッチがあったのです。それを彼らに差し出しました。

警備員「えっ?・・・・」

と言って困っています。

けんと「いいから。遠慮すんなって」

その瞬間、今まで見たこともない笑顔が彼らの顔に出たのです。

けんと「がんばってな」

警備員「ど・・・どうも」

これからは何か一言でも彼らと話をしようと思う。

もし僕が、「おまえら人が話してるんだから返事くらいしろ!!大体やなぁ・・・」とまくし立てたら絶対に笑顔は見れなかったでしょう。感情を抑えるのが下手な僕としてはよくやった、と思っています。(*^。^*)

イソップ童話だったかな・・・旅人の服を脱がすのに、北風はおもいっきり風を吹かせて服をはぎとろうしましたがうまくゆきません。今度は太陽の番です。ゆっくりとじわりじわり暑くしてゆくと旅人は簡単に服を脱いだという話。

そういえば、今日身に着けていたパワーストーンは「冷静な判断力」を授けてくれるアメジストでした。



club_k at 00:40 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! ショップ  

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