2008年12月29日

評論家

店に来るお客さんの中には、いろんなアドバイスをしてくれる方がいます。

店を良くするためにというお気持ちからの言葉なのでとても感謝しています。

でも、アドバイスをくれる方の中には「同じ目線の立場」の方と「評論家」とはっきりと分かれます。

現場で接客をし、相手の生の体温を感じて運営している僕にはわかってしまうのです。これは僕が特にどう、ということではなく、同じ立場にいる者だったら皆同じように感じると思います。



評論家は厳しい批判や意見を出す割には具体性が無い。

具体的には何をするのですか、との問いには「それは君が考えなさい、それが勉強だ」と最もらしい締めをする。仮に出てきた案も、現場に立っていないから的が外れている。

評論家「どこにでもある店ではダメなんだ、ここしか無い個性を出さないと!!」

と最もらしいご意見。

日々そんな事は考えているって。すでに毎日「改善」してるよ。それにこれはどこでも聞くフレーズだな・・・

でも、人の意見は聞くべきだ。

けんと「すみませんが、何か良い案は無いでしょうか?ヒントだけでもお願いします」

評論家「(うっすら笑みを浮かべて)仕方ない・・・本当ならお金をもらうところだがな・・・いいか、例えば君の店でいうと・・・すべての石をそろえてみろよ。ここに来れば無い石は無い!っていうくらいの石の豊富なお店だ。どうだ?こんな店は無いだろう?」

けんと「確かにそんなお店は見たことがありません」

評論家「だろっ?」「ま、後は自分で考えることだ」

けんと「ありがとうございました」

僕が趣味でやっている店だったり、遊ばしている金が200万くらいあれば可能だろう。今だって150種類くらいの石をそろえている。でも、出る石というのは限られているから、あらゆる石をそろえた場合の膨大な在庫の負担は「評論家」には、一切頭に入っていない。

また、他の人からも、棚を置くスペースについての意見や置き方のアドバイス、接客のアドバイスなど色々と意見をもらう。

「なるほど」と勉強になるのは、今も現場感覚の方です。

評論家は大抵「以前は現場にいた」管理職が多い。ついでに言うと、前者の方はいろいろ言った後「じゃ、景気づけに何か買わしてもらうよ」と金額の大小に関わらず売上に協力してくれる。

評論家の場合は、全員と言っていいほど「言いたいことだけ言って自己満足して帰る」

お客さんだと思うから笑顔で対応しているけれど、このようなケースは他業種の社内でも多々あると思います。

以前の学習塾でもありました。

現場を離れて本部勤務になっている管理職の人は扱いに困るのです。彼らは、かつて自分も教室でガンガン生徒を指導していた自負があります。だから「何でも分かっている」と思い込んでいるのです。

確かにある程度の事はお分かりです。

子供そのものが5年くらいの周期で変わっている事は、学校や塾など教室にいるものなら誰もが感じることです。でも、彼ら(本部職員)には皮膚感覚が無いから完全にピントがずれている・・・

でも、誰もそれを指摘しないから裸の王様になってしまうのです。

これは怖い・・・・

本部勤務の先生でも、中にはそういった感性になるのを恐れて、教室への出張授業には雑用をこなしたり下位クラスを担当させてくれるよう申し出たりする方もいますが・・・このような方は稀です。

事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!は有名な台詞ですが、多分このような事はどの業界でもあるのでしょうね。

部下を使う立場の人、新人を育成する立場の人は、特に「感性は鈍ってくる」事を自覚して自ら努力しないとならないのだと思います。

 

 

 



club_k at 00:29│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔