2009年05月26日
お話を聞くボランティア
僕が大学生の頃、ラウンジでバイトしていた時期があります。
本気で将来店を構えようと修行していたので、その店のオーナーからいろいろなことを教えていただきました。
その時にはわからなかったけど、今、自分がオーナーになって初めて理解できたことがあります。
「客は選べ」という言葉です。
この「客は選べ」というのは二つの意味があります。
一つは、「店の雰囲気を潰す客」は店から遠ざけろ、二つ目は「金の使わない客に時間を取るな」です。
お客様に対するサービスを均一にするのではなく、そのような客に対しては、会話の頻度、笑顔を含めたさまざまなサービスを最低限に抑え、あえて「行きたくない店」に仕向けるのです。
「店の雰囲気を潰す客」の場合、それはわかります。
しかし、特に店の雰囲気を潰すお客ではないのだけど、「金の使わない客に時間を取るな」と言う意味に対しては、当時の僕は納得がいきませんでした。
お金をよく使ってくれるお客さんと、そうでないお客さんとの扱いが違うのは理解できますが、あからさまに扱うのはどうなのかなあ・・・という気持ちだったのですね。
その甘い気持ちは、当時の僕がバイトだったからですね。
今、「暇つぶし」だけで来る常連さん達を、いかに店から遠ざけるかに気を使っています。
☆自分で作ったというアクセサリーを持ってきては、延々と講釈する人。
☆北朝鮮の核問題について、自分の考えをいつまでも話し続ける人。
☆仕事場の愚痴をただ、ただ、聞いてもらいに来る人。
☆彼からのメールがこんなのが来たのだけど・・・など、いちいちどうでもいい恋愛相談に来る人。
☆「他の店で買った」高価な石を見せびらかしにくる人・・・・
☆若いころの武勇伝をずっと話している人・・・
まだまだあります。
そして、この手の人々は30分以上・・・長い時で2時間はいます。
初めは、このような話をきちんと聞いてあげる事が次につながる、と思っていました。
いつも長い時間話を聞いてもらっているんだから・・・と、自分は買わなくても誰か他の人を連れてきてくれるとか・・・
しかし、甘かった。
最近では自分でさまざまなバージョンのアクセサリーを作ることが出来るようなったので、制作の時間を費やします。また、そうしなければ利益も出ませんから。
そして創作には考える時間も取られます。
その時に「ボランティアでお話を聞いてあげる」余裕はありません。
「お客は選べ」です。





