2009年09月19日

荷物をおろして楽になれば?

店には心の病気になっておられる方が結構多いのですね。

医者であるお客さまもおっしゃっておられました。「ここ数年、鬱(うつ)病の大発生ですよ」と。

それだけ社会で生きるストレスが大きくなっているからでしょう。それと、人が人を思いやる心の希薄さもね・・・


鬱の方はウチの場所を心のよりどころとされておられるので、それはそれでとっても嬉しい事です。

ただね、最近こんな事を思いました。

月に1度くらい来られる初老の女性です。身なりもきちんとしていて経済的には申し分のない雰囲気の方です。

その方の息子さん(42才)が、社内の人間関係が原因で体調不良が続き、鬱になって出社拒否の状態が続いているといます。でも、それでも何とか会社へ出向いて頑張っておられるのです。

大変だと思うのと同時にとってもお気の毒です。

その女性が来られるといつも同じようなお話をされます。

ご自身の家系がいかに由緒ある家柄で裕福で多くの財界人とお知り合いであるか・・・そして息子さんは元いた会社ではどれくらい大きな取引をまとめて、いかに大物財界人と知り合いであるか・・・

そうです。延々と自慢話です。

そのような話しは息子さんだけではとどまらず、息子さんのお嫁さん、お友達の自慢話までおよびます。

そういった話を長々と聞かせられるわけです。何もお買い上げ下さることなく・・・・

その女性の話しでは、息子さんは、『非常に出来る人物であった』ので、ヘッドハンティングされて別の会社へ移って行かれたそうなのですが、
そこでも仕事で出来すぎて出世が早かったため、周りから嫉妬と嫌がらせを受けるようになって、ついに精神的に参ってしまったということなのです。
嫌がらせやいじめの事例も事細かく時間をかけて話されます・・・・

それが事実だとしても・・・問題は息子さんご本人です。
現在治療のためのカウンセリングを受けておられるようなのですが、周りの環境とご自身のお気持ちが変わらなければ症状は悪くなるばかりです。

それで僕は言ったのです。

けんと「いっそ会社をお辞めになられたらいかがですか?」

女 性「会社を辞めてどうするんですか!就職難なのですよ!家のローンだってあるし!後18年で定年なのですからそれまで頑張ってもらわないと!」

何をバカな事を言っているの!と言わんばかりです。

けんと「でも、その18年間・・・そんな環境で仕事するのって、息子さん、地獄じゃないですか?」

女 性「そうよ!地獄よ!・・・だから実は私も仕事を辞めることも話ししたことあるんだけど、息子は『会社を辞めれるものなら俺だって辞めたいよ!!』って言うのでね・・・」

会社を辞める事はかなり勇気のいることであるのは僕自身体験済みです。今の店を始める前の準備期間の頃は、将来の不安が一杯で朝方には何度何度も目が覚めましたし・・・

この息子さんに限らず、誰でも抱えた荷物を降ろそうとしないのですよ。毎日がきちんと食えている状態だからなおさらです。ある程度の財産があり、安定した仕事がある・・・無いのは心の充足感。

今まで背負ってきた荷物はおろしてみると意外と軽いんですよ…ほんと。

大事だと思っていた荷物が意外なくらい自分にはどうでも良かった事ってあります。
その荷物の代りに別のものがどんどん入ってきますよ。

家族の結束・友人・隣人の温かさ・人との真の触れ合い・助ける心・感謝の気持ち・信念・創造する力・・・・たくさんあります。そして、それは簡単には手に入らないものです。

その息子さんもたくさんの荷物を抱えて離せないでいるのですね・・・・

今の女性の方にそんな事を言っても、今は耳に入らないと思うのでただお話をお聞きするだけにしていました。



club_k at 11:34│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!学んだこと | ショップ 

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